メキシコの世界遺産「サカテカス歴史地区」について知りたい。
世界文化遺産「サカテカス歴史地区」(Historic Centre of Zacatecas)の基本情報や登録基準をについて書きます！
サカテカス歴史地区の基本情報
この世界遺産の概説が知りたい。
世界遺産の概要
ユネスコのサイトには次の概要がある。
首都メキシコ・シティの北西約530Kmに位置するサカテカスは、16世紀にスペイン人が銀を発見したのち、この地方の経済的中心地として発展した。スペイン人貴族が建てた豪華な邸宅や聖堂などスペイン植民地都市の町並みを色濃く残している。その中でも建築的に重要な建物は大聖堂で、メキシコ特有の土着の要素とキリスト教の要素が美しく統合された独特の建築様式になっている。
Source: NFUAJ Description is available under license CC-BY-SA IGO 3.0
Wikipediaより, By Eneas De Troya from Mexico City, México – Avenida Hidalgo, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=24677505
Wikipediaを見てみる
ウィキペディアの冒頭の説明箇所サカテカス歴史地区の抜粋です。
サカテカス (Zacatecas) はメキシコの都市。サカテカス州の州都。街の大聖堂をはじめとする歴史地区はユネスコの世界遺産に登録されている。
標高約 2,250 m の高地に位置する。16世紀にコンキスタドレス（スペインの征服者）によって銀山の開発が行われ、メキシコ有数の鉱山都市として発展していった。19世紀前半、独立戦争中に鉱山が荒廃したため一時生産量が低下したが、まもなく生産力を回復させた。
サカテカス銀山の存在によるかつての繁栄を伝える歴史的な街並みが世界遺産リストに登録されている。
Wikipediaより, By AndresXXV – Own work, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=25858342
この世界遺産はどこにある？
メキシコのサカテカス州の州都で標高約 2,250 m の高地に位置する。16世紀にスペインの征服者によって銀山の開発が行われ、メキシコ有数の鉱山都市として発展した。(経度:-102.55556 緯度:22.76667)
メキシコのサカテカス州にある文化遺産。サカテカス銀山の存在によるかつての繁栄を伝える歴史的な街並みが世界遺産リストに登録。スペイン人貴族が建てた豪華な邸宅や聖堂などスペイン植民地都市の町並みを色濃く残している。
世界文化遺産への登録
登録の基準は何？
1993年に世界遺産に登録
サカテカス歴史地区は、1993年に文化遺産としてユネスコに登録された。現在、危機遺産には登録されていない。
Wikipediaより, By QUINTA REAL MEXICO – Template:QUINTA REAL ZACATECAS, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8412469
世界遺産への登録基準
サカテカス歴史地区は、登録基準(ii)(iv)に基づいて世界文化遺産に登録された。
(ii)：建築や技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において、ある期間または世界の文化圏内での重要な価値観の交流を示すもの。
ユネスコの評価コメント
Criterion (ii) : Zacatecas was one of the principal centres of silver mining from the early Spanish period until the 20th century and its architecture and layout reflect its economic importance and the resultant cultural flourishing which influenced developments in these fields in central and North America.
スペイン時代初期から20世紀までの銀鉱山の主要な中心地の 1 つであり、その建築と町並みは、中央アメリカと北アメリカの経済の発展に影響を与え、文化的繁栄を反映している。
(iv)：人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式、建築技術または科学技術の総合体、もしくは景観の顕著な見本。
ユネスコの評価コメント
Criterion (iv) : Zacatecas is an outstanding example of a European colonial settlement that is perfectly adapted to the constraints imposed by the topography of a metalliferous mountain range.
ヨーロッパの植民地開拓の顕著な見本であり、金属が豊富な山脈の地形に完全に順応した建築様式となっている。
世界遺産のメディア情報
世界遺産のビデオとかあるかな？
サカテカス歴史地区関連ビデオ
サカテカス歴史地区の関連ニュース
「ZACATECAS州サカテカス市歴史地区の東、海抜2,657メートルに位置するセロデラブファ/El Cerro de la Bufa」のドローン映像が最高。
メキシコのサカテカスってどんなところ？
サカテカス歴史地区には他にも世界遺産がある？
サカテカスの基本情報
タイムゾーンはアメリカ中部時間で、日本との時差は14時間。サマータイムはある。日本の羽田空港からメキシコ(サカテカス)までの距離は、約 11,323 Km。
ウィキペディア
サカテカス州について次のように説明されています。
サカテカス州（サカテカスしゅう、西: Estado de Zacatecas）は、メキシコの州である。州都はサカテカス。面積は73,252km2、人口は1,490,550人（2010年国勢調査）[1]。
メソアメリカ文化圏の北端にあたり、古典期後期にラ・ケマーダやチャルチウィテス文化のアルタ・ビスタ・デ・チャルチウィテスなど南西部地方との交易の結節点ともなる祭祀センターが造られた。
銀をはじめとする豊かな鉱物資源やコロニアル様式の建築、メキシコ革命で重要な役割を果たしたことなどで知られる。
Wikipediaより, By Tomás Esparza – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=69151349
メキシコにはたくさんの世界遺産がある
メキシコにあるサカテカス歴史地区以外の世界遺産リストは次の通り。
- 自然遺産: Sian Ka’an(1987年)
- 文化遺産: Pre-Hispanic City and National Park of Palenque(1987年)
- 文化遺産: Historic Centre of Mexico City and Xochimilco(1987年)
- 文化遺産: Pre-Hispanic City of Teotihuacan(1987年)
- 文化遺産: Historic Centre of Oaxaca and Archaeological Site of Monte Albán(1987年)
- 文化遺産: Historic Centre of Puebla(1987年)
- 文化遺産: Historic Town of Guanajuato and Adjacent Mines(1988年)
- 文化遺産: Pre-Hispanic City of Chichen-Itza(1988年)
- 文化遺産: Historic Centre of Morelia(1991年)
- 文化遺産: El Tajin, Pre-Hispanic City(1992年)
- 自然遺産: Whale Sanctuary of El Vizcaino(1993年)
- 文化遺産: Historic Centre of Zacatecas(1993年)
- 文化遺産: Rock Paintings of the Sierra de San Francisco(1993年)
- 文化遺産: Earliest 16th-Century Monasteries on the Slopes of Popocatepetl(1994年)
- 文化遺産: Pre-Hispanic Town of Uxmal(1996年)
- 文化遺産: Historic Monuments Zone of Querétaro(1996年)
- 文化遺産: Hospicio Cabañas, Guadalajara(1997年)
- 文化遺産: Archaeological Zone of Paquimé, Casas Grandes(1998年)
- 文化遺産: Historic Monuments Zone of Tlacotalpan(1998年)
- 文化遺産: Historic Fortified Town of Campeche(1999年)
- 文化遺産: Archaeological Monuments Zone of Xochicalco(1999年)
- 複合遺産: Ancient Maya City and Protected Tropical Forests of Calakmul, Campeche(2002年)
- 文化遺産: Franciscan Missions in the Sierra Gorda of Querétaro(2003年)
- 文化遺産: Luis Barragán House and Studio(2004年)
- 自然遺産: Islands and Protected Areas of the Gulf of California(2005年)
- 文化遺産: Agave Landscape and Ancient Industrial Facilities of Tequila(2006年)
- 文化遺産: Central University City Campus of the Universidad Nacional Autónoma de México (UNAM)(2007年)
- 文化遺産: Protective town of San Miguel and the Sanctuary of Jesús Nazareno de Atotonilco(2008年)
- 自然遺産: Monarch Butterfly Biosphere Reserve(2008年)
- 文化遺産: Camino Real de Tierra Adentro(2010年)
- 文化遺産: Prehistoric Caves of Yagul and Mitla in the Central Valley of Oaxaca(2010年)
- 自然遺産: El Pinacate and Gran Desierto de Altar Biosphere Reserve(2013年)
- 文化遺産: Aqueduct of Padre Tembleque Hydraulic System(2015年)
- 自然遺産: Archipiélago de Revillagigedo(2016年)
- 複合遺産: Tehuacán-Cuicatlán Valley: originary habitat of Mesoamerica(2018年)
最後に一言
メキシコのサカテカス歴史地区の世界遺産について良く学べました。メキシコのサカテカス州の州都で、1993年に、登録基準(ii)(iv)に基づいて、文化遺産として登録された。ヨーロッパの植民地開拓の顕著な見本であり、金属が豊富な山脈の地形に完全に順応した建築様式、その建築と町並みは、中央アメリカと北アメリカの経済の発展に影響を与え、文化的繁栄を反映していることが評価された。
サカテカス銀山の存在によるかつての繁栄を伝える歴史的な街並みが世界遺産リストに登録。スペイン人貴族が建てた豪華な邸宅や聖堂などスペイン植民地都市の町並みを色濃く残している。
